定年前の仕事観

こんにちは老後の自分」にも書いたが、あと1年半で定年だ。現在の仕事はこれまでに経験のない部門の管理職である。定年後、管理職を降りて、5年間嘱託社員として勤務可能だが、所属員の方々と同様のスキルがあるわけでなく、手に職はない。

定年をなくすために、取締役を狙って努力するという手段もあるかもしれないが、かなりのパワーが必要である反面、成功する確率は低い。このままで定年を迎えるのが現実路線だ。

人や会社それぞれであろうが、そもそも子会社の部長職というのは、なかなかつらいものがある。アラ還おじの会社は親会社から業務委託を受けて仕事をするのだが、事業の方向性や予算の計画はすべて親会社の委託元部門が決める。すなわち、部長といっても事業上重要な仕事は回ってこないのである。やるべきことは、親会社の事業の方向性を予測しながら、それに対応するために従業員のスキルを如何に上げていくか、方針を決めて実施していくことになる。しかしながら、委託元部門から見れば、スキル向上に時間を割くのであれば、依頼した仕事をできる限り早く完了する方に時間を割いてほしいと考える。従業員もその意向を強く感じるため、自分たちのスキル向上よりも目前の仕事に注力する。

そもそも所属員から見れば、親会社から業務経験の無い人間がいきなり部長としてやって来たのである。天下り以外の何物でもない。そんな人間の言うことより、影響力の強い委託元部門の方を向くのは至極当然のことだ。一昔前ならば、査定権を振りかざしてこちらを向かせるような手段が有ったかもしれないが、今の時代はそんなことでは部下は振り向かない。気に入らなければさっさと会社をやめていく。

この中で、部として如何に所属員がスキルアップしていける仕組みを構築していくか、というのが現在の仕事に対するモチベーションである。一筋の光を求めて、糸をたぐっているような気持である。多くの反発の中、所属員が能力を向上していけるような部の在り方を目指し、仕組みやルールを作っていくのだ。時には、予期せぬ攻撃を受けたり、気持ちを踏み荒らされたりする。異動してきて5年間、常に「いつ辞めようか」と思いつつ仕事をしてきた。

このような状態なので、1年半後、定年して管理職で無くなった私が、嘱託社員としてどんな仕事をしていけるのか、想像がつかない。しばらくは、後任の部長への引継ぎなどがあるだろうが、長く続くものではない。

最近、ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ。というより、中田敦彦さんのYutubeで概要を学んだ。「この世の中は、「資本家」に有利に作られている。」ということが基本的な考え方だ。この考え方をベースに、何冊もの起業を薦める本が出版されており、そのいくつかを読んだ。読んでいく内に、数年後、起業できるような状態になっておきたい、という希望を持つようになった。

何で起業するか? これが一番重要だ。「大家さん」「ウエブライター」「ユーチューバー」「写真屋さん」など、いろいろありそうだが、会社員しか経験の無いアラ還おじにはすぐに出来るほどに長けたものはない。

そこで、2年後の61歳時の起業を目指し、今後考えていくこととする。もちろん会社でモチベーションをもって仕事ができる状態になっていれば、その方向で進むかもしれないが、なっていないことを想定し、起業できるようにしておきたい。

どちらにせよ、能力の獲得は非常に重要になる。このブログをはじめたのも、自分の考えを整理しつつ、ブログ運営に必要ないろいろなスキルを獲得するためである。しっかりと継続していき、2年後を目指したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。