11/8に発売された新型 Mac mini が昨日(11/9)に届いた。この投稿はそのMac miniから行っている。普段はWindowsのノートPCを使用しているので、若干不慣れではあるが、新鮮な気持ちで文章を書けるのが良いところだ。
アラ還おじのMacとの出会いは大学院時代の1990年ごろまで遡る。工学部に所属していたが、その頃の論文は通常手書きで、グラフなどもロトリングと呼ばれる方法で、テンプレートのようなものを使用しながら手で作成していた。A4程度の大きさの紙にグラフを描き、写真を撮って縮小し、それを切り取って手書きの文章に糊で貼り付けるのである。アラ還おじも大学の卒業論文までは手書きで論文を書いていた。締め切り間近になると、図面の写真撮影を行い、暗室にこもって現像や印画紙への焼き付けなどをほぼ夜を徹して行っていた。
当時、日本で主に使われていたパソコンは、NEC社のPC9800シリーズであった。まだWindowsはなく、MS-DOSというシステム上でいろいろなソフトウエアを使用するものであった。ゲームなどをした記憶が残っているが、ワープロソフトとしては「一太郎」という超有名なものがあり、一世を風靡していた。しかし、こと技術論文となると、グラフを描いて文章中に収めるといったことは、PC -9800シリーズではとても出来ない芸当であった。
大学院に入った頃から論文をMacintoshで書く人が増え始めた。幸いにも研究室にもMacintshは導入されていた。試してみると、グラフが美しく文章の中にレイアウトされ、切ったり貼ったりしていない一枚の紙に印刷出来る。修士論文はMacintoshで書くことに決めた。グラフを写真に撮ることも、暗室で徹夜することもなく、美しい体裁の論文が仕上がった。
この素晴らしい体験から、社会人になってすぐにMacintosh IIsiを購入した。確か40万円程度と新社会人にはかなり高価だったような気がする。主な目的は音楽であった。アラ還おじは幼少の頃から音楽が好きで、歌を歌うことやクラッシックから洋楽(ロック)など多くの音楽を聴くことも日々の喜びであった。パソコン上で好きな音楽が作れればどんなに良いことだろう、と考え、Opcode社の「Vison」というソフトと「Studio4」というMIDIインターフェイス、「DX7」などのシンセサイザーを使用して音楽制作を開始した。しかしながら会社員に音楽制作に没頭する時間的余裕があるはずもなく、これらの高価な機材は次第に宝の持ち腐れとなり、さらに早急に時代遅れとなっていった。
音楽の道は遠かったが、Macintoshは買い続けた。LCⅢ、Perfoma、iMac、PowerBook、Mac mini といった具合だ。息子の野球や家族の記録を動画に残したり、写真を整理したり、表計算ソフトを使っての資産管理などに使用してきた。ただ、最近は日常的にはi-Padを使用し、会社の影響でパソコンを使用する際にはWindows PCを使用することが増えたため、Macを立ち上げる機会は非常に減っている。
先月まではMacintoshはMac mini 2台(2018、2020)、PowerBook 2台(2003、2020)という体制だった。Mac miniはそれぞれリビングルームと書斎で使用し、新しいPowerBookは持ち運び用、古いPowerBookはオーディオに繋ぎ音楽再生用といった具合だ。Yahoo!オークションに書いた通り、Mac Mini 2018はすでに売却した。今回、書斎のMac Mini 2020も、新型に移行後売却または下取りに出そうと考えている。下取りだと24,000円だが、オークションだともう少し高く売れそうだ。しかし、手軽なのは下取りであるため、考慮中だ。
新型 Mac mini の話に戻そう。購入したのは、M4 pro という少し高速なチップを搭載したモデルの基本モデルだ。価格は税込218,800円。先月売ったminiの2倍以上の速度が出るようだ。試しに、Final Cut Pro という動画編集ソフトを使用してみたが、素材となる写真や音楽の読み込みが早く、これまで以上にスムーズに編集できそうだ。2018から2020(M1プロセッサ)の際にも感じたが、今回もその時以上の差がありそうだ。それでいた、サイズは大変コンパクトになっている。その気になれば持ち運びもできそうだ。
技術の進歩はまだまま凄い。 だが、長く使っていきたい。