「老後資金はいくら必要?」で検討した結果、私が65歳時点で必要とする老後資金は、5,250万円であった。ただし、残念ながらインフレリスクは考慮できていない。
現在の私の金融資産は既に受給した退職金を含めた約3,500万円、確定拠出年金(DC)が約750万円、個人年金が10年間分で800万円であり、単純に足すと5,050万円。200万円が不足している。
一見、6年あれば何とかなりそうであるが、その間すぐに専門嘱託になり大幅に賃金が低下し、現在大学4年の息子を大学院修士まで面倒を見、高校3年の娘を大学まで卒業させる必要があるので、教育費と仕送りで約1,000万円必要であり、全く予断を許さない。
大半が専門嘱託として低い賃金で働く今後の6年間で、200万円(不足額)+1,000万円(教育費)の1,200万円をどのように捻出するかがポイントのようだ。考慮していないインフレ対策も含め、投資による資産増加を狙うことは必須のように感じる。
検討してみて分かったことだが、生活費の月30万円は夫婦の年金と企業年金で確保できそうである。したがって、万一の費用1,200万円のみを手元に残し、2,300万円を投資に回し、運用しようと考える。確定拠出年金の750万円も合わせると、3,050万円からの運用となる。60歳からの個人年金は、65歳までの5年分の400万円をそのまま手元資金に追加する。
3,050万円からのスタートだが、今後定年までの1年半で、さらに450万円は資金投入するつもりだ。その合わせて3,500万円を65歳までに年間約5%で運用し、4,600万円にすることを運用の目標とする。400万円増加して1,600万円になった手元資金と、残りの個人年金400万円を合わせると6,200万円となり、必要資金と設定した5,250万円を上回る。これでもインフレ対策が不十分であったり、更なる出費欲が出現していれば、投資運用をそれ以降も継続する必要があるだろう。その時点で判断したい。
【結論】
現時点(59歳):
預貯金など:1,200万円
リスク資産:3,050万円
合計:4,250万円
目標(65歳時点):
預貯金など:1,600万円
(+残り5年分の個人年金400万円)
リスク資産:4,600万円
合計:6,600万円